天青石の欠片

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遠い世界の物語2

2005.08.18 遠い世界の物語
神殿がひとつありました。

円柱形に組み立てられた白石の壁は、夏の雲を冬の雪を固めたような純白でした。
ドーム状の天井を形作るのは美しい模様が彫り込まれた青に透く石。柔らかな陽に当たればそれはキラキラと辺りに青の光を降り注ぎ、強い日差しに当たればそれは天に向かい地平線に向かい、蒼の光を放ち、天から雨が滴り落ちてくればその雫をも青に染め上げてしまいそうな程、鮮烈で儚い青でした。

まるで巨大な鳥籠を思わせるその神殿の主は、ひとりの巫女でした。

この国…世界の掟により、たったひとりでずっと、神に祈りを捧げる為にその神殿に存在(お)りました。

巫女はこの世に生まれ落ちた時には既にその背に一対の小さな翼を背負っておりました。
この世界では、翼を持って生まれた者は天上におられる偉大な神へ、その身が神の御許に引き上げられるまで、世界の安定、平和、豊穣を祈らねばなりません。

巫女は生まれてすぐに神と巫女を崇拝する者達の手によって両親から引き離され、そして今まで神に祈りを捧げるためだけに生きてきました。

巫女もそれは当然のことだと思っておりました。
自分がいなければこの世界は崩壊してしまう。
世界が崩壊すればたくさんの人間が死ぬ。
それはとてもとても恐ろしいことなのだと、ずっと教え込まれていたのです。

巫女は、これからもずっとこの身が朽ちる時まで祈りを捧げる事を、逢った事もない、声を聞いた事もない、存在しているのかどうかもわからない天上におられる我等が聖なる父に誓いました。
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