天青石の欠片

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黄金の月、炎の剣

2007.06.24 短編
月のない夜空を赤く染め上げるかのように、明々と燃え上がる炎。
その炎の中心に、彼女はいた。
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愛しき世界

2007.05.17 短編
飛び散った儂の力を回収する事がお主の役目であり存在理由だ。それを忘れるな。
頭の中に響く声。私を生み出した絶対的存在の、支配者の声。
薄く開いた目蓋の間から白い光が差し込む。光に慣れ視線を動かせば、そこには声の主の姿。
「役目が終わればお主は再び儂の中に還る。だから、余計な感情は必要ない」
口の端をほんの少し釣り上げた主君の言葉に、私はただ頷いた。
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満月夜

2007.04.04 短編
あの日も綺麗な満月の夜だった。
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はじまりのはなし

2007.01.17 短編
星が生まれるずっと昔、何もない空間でひとりの子供が目を覚ました。
子供は何もない空間を彷徨い歩いたが、どこまで行っても自分しか存在していないことに寂しさと不安を覚え、涙を流した。
すると右の目から零れた涙が光となり、左の目から零れた涙が闇となり、ふたつが生まれたことで時間が生まれた。
ひとりではなくなったことで子供はとても喜んだ。
光と闇は子供のために何かを創ろうと考え、闇が黒い箱を、光がきらきらと光るいくつかの白い粒を黒い箱に入れて子供に与えた。
子供は喜んで箱を受け取ったが、子供が箱に触れた途端、箱は消えて無くなってしまった。
何度箱を与えてみても結果は同じで、子供は己の力に恐怖して眠りについてしまった。
子供が眠ったことで悲しくなった光と闇は、生(光)から再生を、死(闇)から破壊を併せ持つ宙という名の子供を生み出した。
そしていくつかの小さな黒い箱と光の粒と種、自分達の小さな分身達を残し、子供が触れても壊れないくらい強い箱にするよう宙に伝え子供が寂しくないよう子供のそばで眠りについた。
宙は少しずつ時間をかけて箱と粒を強く大きくしていき、大きくなった粒を粉々にして新たな粒を作り出し、そこに種をまき、光と闇の小さな分身達を置いて種を育てさせた。
宙は発芽しなかった種や力を使い果たした種を回収し再び元の種へ生まれ変わらせるために輪廻を生み出した。

強く大きくなった黒い箱は宇宙、数多の光の粒は星、まかれた種は命と呼ばれるようになるのは、それからもう少し後のこと――――……。
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